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インフルエンザと肺炎

インフルエンザをきっかけに
肺炎になることがあります。


高齢者(65歳以上)のインフルエンザは肺炎の合併に注意

高齢者(65歳以上)では、インフルエンザをきっかけに、肺炎を起こすことがあります。
インフルエンザウイルスに感染すると、気道の表面の細胞が壊され、肺炎球菌などの細菌が肺に侵入しやすくなります。また全身では、炎症を起こす物質が増加し、炎症が起こります。すると細菌に感染しやすくなり、肺炎を引き起こすのです。

肺炎球菌、インフルエンザウイルスなどが口腔・鼻腔から肺へ

インフルエンザウイルスに感染する

ウイルス感染にともなって気道や全身に変化が起こる

気道や肺では

気道の上皮細胞(表面の細胞)が壊されることによって、肺炎球菌などの細菌が肺に侵入しやすくなる

全身では

炎症を引き起こす物質が増加し、全身で炎症が起こる

肺炎を引き起こす細菌に感染してしまう

肺炎を起こす



インフルエンザのときにも気をつけたい肺炎球菌

インフルエンザ流行時に肺炎で入院した患者の原因菌として、肺炎球菌が一番多いことが報告されています。

インフルエンザ流行時に肺炎で入院した患者の原因菌として、肺炎球菌が一番多い 全体の55%を占めている

石田 直, 化学療法の領域. 2004;20(S-1):129-135. より作図

スペイン風邪の正体は、肺炎球菌による肺炎だった!?

スペイン風邪ってご存じですか?1918年から翌年にかけて発生したインフルエンザの世界的な大流行のことです。感染者は全世界で5億人、死者は5000万~1億人だったともいわれ、日本では40万人近くの人が亡くなったといわれています。
スペイン風邪で死亡した人の肺をよく調べてみると、多くの人が肺炎球菌に感染していたことがわかりました。本当の死因はインフルエンザではなく、肺炎球菌などの細菌による肺炎だったのかもしれません。
Morens DM, et al. J Infect Dis. 2008; 198(7): 962-970.

身近な感染症であるインフルエンザと肺炎球菌感染症。どちらも日頃の予防法として、うがい、手洗い、マスクの着用、そして予防接種があります。
高齢者(65歳以上)の肺炎予防に対して、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの2つのワクチンのどちらも接種することが強く推奨されています1)

1)日本呼吸器学会. 成人肺炎診療ガイドライン2017 P155

ワクチンの接種間隔と接種時期

表:ワクチンの接種間隔と接種時期

監修

地方独立行政法人 長崎市立病院機構 副理事長/長崎みなとメディカルセンター 院長
門田淳一先生

この啓発活動はMSD株式会社が行なっております。

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