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肺炎予防.jp

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なぜ、65歳を過ぎたら肺炎予防なの?

年齢が上がるごとに高まるリスク

肺炎は年齢が上がるごとにかかりやすくなり、重症化のリスクも高まるため、65歳を過ぎたら肺炎予防が必要です。

実際に、65~69歳の方が肺炎で亡くなった割合は、60~64歳の方に比べて約2倍高かったこと1)や、肺炎で亡くなった方の97.8%は65歳以上であったことがわかっています。

肺炎による死亡者の97.8%は65歳以上

1)厚生労働省. 人口動態調査(確定数)2023年より作図

肺炎の原因は?

最も多い原因菌をご存知ですか?

日本人が日常生活を送る中で発症する肺炎(市中肺炎)の主な原因菌は「肺炎球菌」。
肺炎は、細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染することで起こります。

市中肺炎の原因となる病原微生物には、肺炎球菌やインフルエンザ菌、肺炎マイコプラズマなどさまざまな種類がありますが、そのうち最も多いのが肺炎球菌です。肺炎は、上記のような病原微生物が体内に入り込み、肺に炎症を起こした状態です。 高齢になると、体力の衰えや持病によって免疫力が弱まり、病原微生物に感染しやすくなります。

国内の入院・外来を問わないCAP症例の検出微生物における
10研究のメタ解析で検出された上位10病原微生物

(メタ解析により95%CIを追加)

グラフ:国内の入院・外来を問わないCAP※症例の検出微生物における10研究のメタ解析で検出された上位10病原微生物

Fujikura Y, et al. BMJ Open Respir Res. 2023;10(1):e001800.(一部改変)

※Community acquired pneumonia(市中肺炎):日常生活を送る中で発症する肺炎を指します。

肺炎球菌とは?

肺炎球菌の感染経路は主に飛沫感染です

肺炎球菌は、肺炎の原因菌としてもっとも多くみられる菌です。

莢膜(きょうまく)という分厚い膜で包まれた形をしているため、からだの免疫からの攻撃が効きづらく、感染すると重症化しやすいという特徴があります。
肺炎球菌の感染経路は主に飛沫感染で、咳やくしゃみから感染します。
とくに小児の鼻や喉に肺炎球菌が多く存在しており、小児から成人へと感染が広がっていくと考えられています。

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基礎疾患(持病)と肺炎の関連性は?

基礎疾患(持病)のある方は予防が大切です

うっ血性心不全や心筋症などの心臓の病気、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器の病気、肝臓の病気、腎臓の病気、糖尿病などの基礎疾患がある方は、肺炎球菌性の肺炎にかかるリスクが大きくなりますので、十分な注意と予防が大切です。

病気の治療中で免疫力が低下している方、脾臓を摘出された方、たばこを吸っている方、アルコール依存症の方なども、肺炎の発症リスクが上昇することが分かっています。

肺炎の症状は?

発熱、咳、息切れなどが主な症状です。
高齢の場合は急激に症状が進むこともあります

発熱や咳、たん、息切れ、胸の痛みなど、風邪とよく似た症状があらわれます。

7~10日以上も咳が続く、高熱が続く、息が苦しい、息を吸うと胸が痛いといった状態であれば、風邪ではなく肺炎の可能性があります。症状が長引く場合は、医療機関を受診しましょう。2)
ただし、高齢の方では、上記のような典型的な肺炎の症状がみられないこともあります。「元気がない」「食欲がない」などの症状が肺炎によるものである可能性もあるため、周囲の方は、高齢者の体調不良を見逃さないよう注意が必要です。

発熱、咳、息切れなどが主な症状です。 高齢の場合は急激に症状が進むこともあります

2) 日本呼吸器学会. ストップ!肺炎 一般用WEB版. 2024; p.36-37

肺炎を予防するには?

肺炎球菌による肺炎には「毎日の感染対策」と「ワクチン接種」が有効です

「毎日の感染対策」と「ワクチン接種」で肺炎を防ぎましょう。

毎日の感染対策
ワクチン接種

まずは、日頃からうがい、手洗い、マスクの着用といった基本的な感染対策をしっかり行うことが大切です。肺炎の原因になる細菌やウイルスがからだに入りこまないようにしましょう。

そして、免疫力を高めることも大切です。十分な睡眠やバランスの良い食事をとるなど規則正しい生活を心がけましょう。

また、感染対策に加えてワクチン接種も有効です。65歳以上の方は、「成人用肺炎球菌ワクチン」について医師にご相談ください。

肺炎予防Q&A

肺炎予防に関するQ&A

みなさまから寄せられたご質問の一部を紹介いたします

icon Q 肺炎球菌感染症は、なぜ予防したほうがよいのでしょうか?

icon A 肺炎球菌は、莢膜(きょうまく)という分厚い膜に包まれているため、からだの免疫からの攻撃に強く、退治するのが難しい細菌です。多くは抗菌薬(抗生物質)で適切に治療すれば治りますが、抗菌薬(抗生物質)が効かない耐性菌も登場しており、場合によっては肺炎球菌感染症は重症化することもあります。そのため、予防がとても大切です。

icon Q 肺炎球菌ワクチンと他のワクチン(新型コロナワクチン、インフルエンザワクチン、帯状疱疹ワクチン等)を同時に接種することはできますか?

icon A 肺炎球菌ワクチンと他のワクチンを同時接種することについて、特に制限はなく、医師が必要と認めた場合には、他のワクチンを同時に接種することができます。

ほかにも様々なご質問にお答えしています。こちらも参考にしてみてください。

メディア掲載

肺炎予防に関するメディア掲載を紹介いたします

肺炎球菌による肺炎は、予防する方法があります。

肺炎予防.jpとは

肺炎について、みなさまどの程度ご存じでしょうか。肺炎は高齢者に多い疾患で、年齢を重ねるとともに、体力や抵抗力(免疫力)が低下し、風邪などのちょっとしたことをきっかけに、かかってしまうことがあります。そして、高齢者が肺炎にかかると、急激に症状が進むこともあるのです。「肺炎予防.jp」では高齢者の方に向け、肺炎とその予防方法についてご紹介します。肺炎のおもな原因となる肺炎球菌についてもくわしく解説しています。また、みなさまから寄せられた、肺炎に関する質問もご紹介します。ひとつひとつくわしく説明しています。ぜひ、これからの健康づくりのご参考にしてください。

総合監修

地方独立行政法人 長崎市立病院機構 理事長/長崎みなとメディカルセンター 院長 門田淳一先生

この啓発活動はMSD株式会社が行なっております。

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