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肺炎球菌感染症とは

肺炎球菌感染症って、何ですか?

日本人がかかる肺炎の中でも最も原因になりやすい「肺炎球菌」による感染症。
ここでは、肺炎球菌が引き起す病気や、その感染経路などについてご説明します。

●肺炎球菌感染症とは

肺炎球菌という細菌が感染することで起こる感染症のことです。「感染」とは、本来その菌がいないはずの部位に菌が住み着き増殖している状態で、何らかの病状があらわれた場合を「感染症」と呼びます。
成人では、その名のとおり、「肺」に感染して「肺炎」を起こすことが多いのですが、ほかに、菌血症/敗血症※1、髄膜炎※2などを起こすこともあります。

※1 菌血症/敗血症:血液から肺炎球菌が検出される状態で、重症の感染症。
※2 髄膜炎:脳や髄膜への肺炎球菌感染症。

肺炎球菌感染症とは(図)

●肺炎球菌はどうやって感染していく?

肺炎球菌は主に小児の鼻や喉に住み着いていて、咳やくしゃみによって周囲に飛び散り、それを吸い込んだ人へと広がっていきます1)。からだの抵抗力(免疫力)が低下している人などが、肺炎球菌に感染すると、肺炎球菌感染症になることがあります。
肺炎球菌をもっているのは成人ではごく一部で2)、また肺炎球菌による肺炎は、小児と触れ合う機会が多い成人ほどかかりやすいという報告があります3)
こうしたことから成人の肺炎球菌感染症は、主に小児に住み着いている肺炎球菌が感染することで起こると考えられているのです4)

肺炎球菌はどうやって感染していく?(図)

1) Bogaert D, et al. Lancet Infect Dis. 2004;4:144-154.
2) Regev-Yochay G, et al. Clin Infect Dis. 2004;38:632-639.
3) Rodrigo C, et al. Thorax. 2014;69:168-173.
4) Whitney CG, et al. N Engl J Med . 2003 ; 348 : 1737-1746.

●実は多い、肺炎球菌による肺炎

成人が日常的にかかる肺炎の原因菌としては、肺炎球菌が一番多い5)といわれています。肺炎で亡くなる方の約95%が65歳以上6)であることから、特に高齢者では肺炎球菌による肺炎などを予防することが重要になります。
2014年(平成26年)10月から、「肺炎球菌ワクチン」による、高齢者の肺炎球菌感染症の定期接種の制度がはじまりました。

市中肺炎232例の原因菌(グラフ)

5) 日本呼吸器学会. 成人市中肺炎診療ガイドライン. 2007 : 15.
6) 厚生労働省. 人口動態統計(確定数)2013年

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